2024年12月31日

『音楽の父にも親がいる。』

『音楽の父にも、親がいる。』
昔、J.S.バッハは音楽の父だと教わりましたが、
音楽の父にも親がいて、大バッハ以前にも豊かな
音楽の世界が広がっていることに気がつきました。
古い音楽は昔のヒトの考え方を知ることで、
その魅力に触れることが出来ます。
現代的な音楽の捉え方ではその魅力に手が届きません。
名古屋での学びも10年を越え、多くの方々と
古い音楽の魅力を共有できるようになりました。

講師;辻康介さん
https://plaza.rakuten.co.jp/nemotsuji/diary/?ctgy=5
2020年秋のコメント転載


1500年代のポリフォニー音楽は、合唱団のレパートリーとしても、またブラスバンドのレパートリーとしても楽しまれています。最近はそれを専門に演奏する団体もプロ・アマ問わず多くなりました。シンプルで美しいルネサンス音楽は、近現代の音楽に比べれば音数は少なく和声も単純ですし、スラーもスタッカートもアーティキュレーションも無く、表情記号もほとんど記されていません。が、当時の作曲家や演奏家は、ポリフォニーのそれぞれの旋律の、ほんのちょっとした節の動きに、多くのことを感じ、意味を見出してました。グレゴリオ聖歌を基本にしたポリフォニー音楽は、実は雄弁で劇的な旋律音楽なのです。ですのでこれは、和声論や調律論に基づいてハーモニーを見ているだけではわかりませんし、アンサンブルのコツを身につけるだけでは形になりません。私達がシンプルな旋律の彩りを見いだし、形を与えるためには、当時の人達の「旋律論」という道具が必要なのです。これは、一般に「旋法」として知られていて、「旋法」というと、楽典の基礎としての「音階」と私達は思いますが、16世紀の旋法論は、「音階」の種別に留まらず、様々な視点から旋律を論じ解き明かすための実践的で音楽的な知恵です。つまり、音楽的で楽しく充実したパート練習をするための核となるネタです。高度なパート練習をすれば、曲のダイナミックもアンサンブルも自然と出来上がります。多くの皆さんが、この講座でルネサンスの旋律論を身につけていただくことを願っています。
講師:辻康介(つじ こうすけ)
歌手でソルミゼーションの研究を行う。
国立音楽大学楽理科卒、同大学音楽研究所修了、ミラノ音楽院とミラノ市立音楽院の古楽科で学ぶ。歴史的な演奏論をD.フラテッリやE.ファディーニらに学ぶ。声楽を牧野正人、C.カヴィーナらに師事。現在歌手として活動、イタリア・ルネサンス音楽を中心に様々な音楽を歌う。
また、「中世の移動ド:ソルミゼーション」講座を各地で開き、同講座受講生による合唱団Ogmios(オグミオス)を指導。
https://plaza.rakuten.co.jp/nemotsuji/ 『辻康介の体感音楽史』で検索!

posted by 学級委員 at 23:59| 講座 | 更新情報をチェックする
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